柴犬小鉄の闘病記録

柴犬小鉄に悪性の鼻腔内腫瘍、ガンがあるとわかりました。これから先、小鉄の病気と死と向かい合うため、そして、同じように苦しみ悲しんでいる飼い主のため、その日々を綴っていこうと思います。

私の独白001


 頭を縫合してから2日目。

 傷跡は綺麗になって、食欲もあるので安心。


 ただ、どこでも触らせてくれるのに、右目だけ触ろうとするとすごく嫌がる。

 そこに腫瘍があるから痛いのだろう……


 この子に何をしてあげたらいいかわからず、ひとりっきりになると号泣や絶叫してしまい、この子を見ると涙があふれてくる。


 鼻腔内腫瘍について検索すると、放射線治療しかないとあったので放射線治療について片っ端から調べてみた。費用は、目眩がするほど高い。しかも、1年後の生存率は50%もない。無治療だと3ヶ月。

 昨日は、寂しがり屋な小鉄に入院は無理だから、と無治療を考えていた。でも、諦めきれない。だから今日は、放射線治療をしたいと思っている。どちらがいいか、正解がないから苦しい。そもそも病理検査の結果を待って、大きな病院でちゃんと話を聞かない限り結論なんて出ない。でも、悩む。


 せめて夏まで元気に、と思っている。だって、小鉄は川遊びが大好きだから。いっぱい遊ばせてあげたい。山の中や草の中が好きだから春や秋はたくさん散歩させてあげたい。

 写真も撮りたい。家族5人と2匹がそろった写真が無いから。


 お家が暗く、飼い主が泣いていると犬も不安になると知り、いっぱい撫でて笑いかける。

 泣いてたらダメなんだ。


 気を紛らわせるため、メモリアルグッズを色々調べてみる。イラストもフェルトも生々し過ぎて、今の私には無理だった。


 小鉄は、私におやつをいっぱいねだる。そして、私の足にあごを乗せて甘える。いつもは先輩犬が独占していてかまってあげられないから、かまわれるのが嬉しいのだろう。家族の中で私が1番接する時間が短い。先輩犬が私のことを大好き過ぎてべったりだから。小鉄だって私に甘えたいよね。わかっていたのに、ついつい後回しにしてしまっていた。だからといって、先輩犬をないがしろにもできない。そうしたら、今度は先輩犬のときに後悔してしまう。どっちもうんとうんとかまってあげよう。