柴犬小鉄の闘病記録

柴犬小鉄に悪性の鼻腔内腫瘍、ガンがあるとわかりました。これから先、小鉄の病気と死と向かい合うため、そして、同じように苦しみ悲しんでいる飼い主のため、その日々を綴っていこうと思います。

柴犬小鉄の闘病記録002

 昨日、大きな動物病院から病理検査の結果は届いたか、紹介状の返信は届いたか、かかりつけの動物病院に電話で午前中に問い合わせたところ、病理検査の結果が届いたとのこと。

 そして、夕方かかりつけの動物病院から電話があり、紹介状の返信が届いたと連絡を受ける。


 まずは、電話口でそのまま紹介状の返信を聞く。

 初回受診日が3月下旬となった……

 2週間後の日付には、間に合わなかった。

 放射線治療を最初は諦めかけていたから、病理検査の結果を待たないと紹介状を書いてもらえないと思い込んでいたから、3月上旬でもなく中旬でもなく下旬になっちゃったんだ!

 後1ヶ月、この子は保つの?

 治療は、間に合うの!?

 泣くのをぐっとこらえ、小鉄の抜糸もかねて、動物病院へ行きますと答える。


 小鉄を迎えに家に行き、同時に午前中たまらず動物病院へ行った母から病理検査の結果をもらう。

 病理検査の結果、小鉄の鼻腔内腫瘍が、扁平上皮癌であると知った。

 よりによって、進行が早く、予後の悪い扁平上皮癌だった。


 たまらず車内で号泣してしまう。

 なんでなんでなんでなんで、いつもいつもいつもいつもさらに悪い方、確率の低い方を当ててしまうのか!

 柴犬はがんになりにくく、放射線治療しかできない鼻腔内腫瘍はがんの内1%で、その上ほとんどが1年後の生存率も75%の腺癌なのに!

 小鉄はがんになって、鼻腔内腫瘍で、生存日数の中央値が7ヶ月しかない扁平上皮癌なのか!


 動物病院で、努めて冷静に話を聞く。

 まずは、小鉄が1ヶ月保つかどうか。それまで抗がん剤など飲んだほうがいいのか。

 1ヶ月保つかどうかはなんとも言えないとのこと。そして、抗がん剤はあまり意味がないそうだ。今食欲があるなら、それを維持したほうがいいとのことだった。食べないというのは、がんにエネルギーを使われている危険な兆候だからと。


 次に、扁平上皮癌について。腺癌よりも生存率が低いが……という不安を伝えたら、

「生き物は、パーセンテージで表せないです。」

と言われた。一気に涙腺が緩んだ。



 そうだね、小鉄には、小鉄だけの天命があるね。可能性が高いか低いかは、問題じゃないね。小鉄への愛を数値で表せないのと同じだね。


 最後に抜糸をお願いして小鉄を預けると、激しく抵抗するので鎮静剤を使いますと伝えに来られた。お願いしますと頭を下げてからしばらくして、小鉄がぐんなりした様子で帰って来た。しばらく安静にした方がいいとのことだったので、力の入らない小鉄を胸に抱え、車で様子を見る。


 すごく怖かった。今は鎮静剤の効果でぐったりしているが、いつかがんでこうなるのだと。小鉄の頭を撫で、ずっと大丈夫だからねとささやく。



 家に帰ってからも、元気がない上、何も食べないから心配……