柴犬小鉄の闘病記録005
小鉄のこぶが日を経るごとに大きくなっていく。
手のひらを右目に近づけると嫌がり、電車を見てもはしゃがなくなってしまった。
優しく、優しく小鉄の頭を撫でると、気持ちよさそうに目を閉じるから、繰り返し撫でる。
どうか放射線治療が間に合いますようにと、毎日祈っていた。
そして遂に、4月2日、放射線治療が始まった。
獣医師の先生にこぶが大きくなっていることを伝えると、再度CT画像を撮ってから放射線治療をすることになった。
数時間後、獣医師の先生から説明を聞く。
私の感覚では「かなり」だが、先生曰く「少し」腫瘍が大きくなっている、と。
腫瘍が小さくなるかどうかはわからないそうだ。
痛み止めについて聞くと、痛み止めを飲むと抗がん剤治療ができないとのことだったので、抗がん剤治療を優先する。
戻ってきた小鉄の右腕には包帯が巻かれていた。
麻酔用の針を刺したままにするためとのことで、取るのは週末ごとだそうだ。
早く病院を出たがってはいたが、思ったより元気そうでほっとした。
それから放射線治療を続けること2日、ようやくクラウドファンディングの審査に通過した!
小鉄にできることはなんでもしてやりたい。
少しでもこの子が、健やかに幸せに過ごせますように。
そんな想いで始めたクラウドファンディングだが、支援者の方々のメッセージに励まされたのは私のほうだった。
小鉄、一緒に頑張ろうね!
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